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トップページ > 活動史(21世紀) > 喜劇映画研究会 2001年 夢の森にて2001
喜劇映画研究会 2001年

夢の森にて2001~生演奏&パフォーマンス付き上映会

chirashi

【日 時】2001年1月20日(土)
     Aプログラム:16時30分~、
     Bプログラム:18時30分~

【場 所】アテネ・フランセ4階ホール

【主 催】アテネ・フランセ文化センター、
     喜劇映画研究会

 


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ぴあに掲載された告知

雪降る夜に見る夢は、いつもの夢より暖かい…!?

9年目にして通算9回目となる「夢の森にて ~生演奏&パフォーマンス付き上映会」。当会としては結成25周年を記念するイベント、そして同時に21世紀のスタートを飾る祝祭でもある。出演者・スタッフの心意気も旧世紀の記憶を遙かに越えて最高潮にエスカレートしたのは当然のこと???

新世紀に相応しい「夢の森」スタイルとは? という一大テーマの検討に、出演者・スタッフは連日、侃々諤々の議論を重ねた。結果、A・Bプログラムの2部構成、1時間に迫る長編へのチャレンジなど、幾多の新たな試みが実現されることとなった。

当イベント最大のウリである一流アーティスト陣によるパフォーマンスに関しても、準備段階から今までにない充実ぶりが目についた! 躍動感あふれるインプロが「夢の森」ライブ最大の魅力であるとはいえ、それが始めに確かな指針ありきのものであることは演奏上の鉄則。今回は作品ごとに楽曲編成を出演者が分担することとなり(「デブの料理番」=太田、「貴様がヘタクソだ」=青木、「突貫ガラクタ列車」=高良、「探偵学入門」=谷川)、さらに全作品に進行コード表が作成されるという周到ぶり!

そしてまた今回の企画最大の目玉が華麗な『唄うオブジェ』として多方面で活躍中の歌手・HISASHI氏によるヴォーカル&台詞廻しにあることに、誰ひとり異存はなかろう。そのHISASHI氏も含めた鉄壁フルメンバーによるリハは、異例にも3回を数えることとなる。冗談ひとつ発する者なく緊迫した空気の中で連日延々6時間ビッチリ繰り広げられる高密度リハ。超難易度の曲作りが不可欠なために今まで封印されていた幻の作品・「貴様がヘタクソだ」が再び陽の目を見ることになったのも、この充実したアーティスト陣を見渡せば、偶然の所産でないことは一目瞭然。近年最短の3ヶ月という準備期間はプロフェッショナル同士の熱意と集中力がぶつかり合うことで、最高のテンションを維持した、最高に充実した時となった。

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代表の新野

本番当日は降り積もる雪にもかかわらず、過去最高の入場者が訪れた。演出上何が一番タイヘンだったかって? そりゃ会場周辺を一面の銀世界に仕込んだことでしょう、とは当会代表新野の後日談である(←これはうそ)。寒い中わざわざ足を運んでくれた数多くの来場者には当会結成25周年の記念品として、もれなく木箱入りフレーバーティーがプレゼントされた。

「今世紀最初の感動をたくさん味わっていただきたい!」という当会代表・新野(写真)の挨拶の後、超満員の熱気を浴びつつ、いよいよ開演。演奏者とHISASHI氏が創出する絶妙コラボに湧く会場! Aプログラムの途中、台本を照らしだすスコアライトが突如切れるというアクシデントにも、弁士初挑戦のHISASHI氏は冷静かつ果敢に対処、「貴様がヘタクソだ」の作品後半2/3は台本ナシの超絶アドリブで展開されることとなった。他の出演者やスタッフ、観客が全く異変に気づかないほどの完璧なセリフ廻し! ローレル&ハーディの作品中に突如「八墓村」へのオマージュが展開される大胆なアドリブに会場は爆笑の嵐。終演後、台本担当スタッフは「あのセリフ考えるの大変だったでしょう!」と友人・知人から絶賛され、それが全てHISASHI氏の即興だったことに、グウの音も出なかったという。(グウ…)

またBプログラムのアクション・シーンでのイタリア語による華麗かつ情熱的な絶唱には、会場中にいつの間にか手拍子が湧き起こっていた!!

さらには客層に言及すれば、特定の出演者に対する内輪ウケ的な客がおらず、初来場(一見)の観客が多かったこと、20代前半の女性の比率が異常に高かったことなどが今回の特長である。またテレビ・雑誌で超人気の漫画家、TVアニメ監督、プロミュージシャン、演劇人などの来場も目立った。

「この編成がおそらく最高の組み合わせかも…」とはパーカッション担当・高良氏の言葉。

多方面からの感想を総合するに、楽曲の完成度・プログラミングはこれまでで最高の評価を得たといえよう。また終了後の問い合わせ・感想文が数多く寄せられ、「雪の冷たさを忘れて、心が暖まった」という内容の感想が目立った。

「それにしても、上手く行き過ぎか!?」。バンマスの谷川賢作氏をしてそう言わしめるほど、今回のパフォーマンスは充実した内容だった。当初心配された料金値上げもどこ吹く風、大半の観客が「チケット代以上の満足感」を手土産に帰宅の途に着いたことを、回収したアンケート用紙が物語る。出演者とスタッフの結束力が今まで以上に強化されたことは言うまでもない。プロミュージシャン・演劇人が本格的に参戦希望を表明してきたことも、大きな収穫だった!

本番前日39℃の高熱を点滴&解熱剤&ド根性で追いやって、見事に新世紀初のイベントを成功させた当会代表・新野いわく、「準備や本番よりも、機材車を雪の中で運転するのが一番疲れた…」。なんでやねん!?


出演者

谷川賢作とSonorizzano(各氏のプロフィールはコチラ!)

tanikawa aoki

  谷川賢作(ピアノ・キーボード) 青木泰成(トロンボーン・ベース)

ota takara

  太田惠資(ヴァイオリン)  高良久美子(パーカッション)

hisashi miki

  HISASHI(ヴォイス)     三木黄太(チェロ)  

音響

岡部潔
甲田義彦

映写

矢澤恵美子
新堀智行

字幕翻訳

安井豊

 

 

 

上映作品

Aプログラム
Bプログラム
all

出演者、スタッフ全員での記念撮影