夢の森にて2004 〜生演奏&パフォーマンス付き上映会

【日時】
2004年1月17日(土)
Aプログラム:15時00分〜
Bプログラム:18時〜

【場所】アテネ・フランセ4階ホール

【主催】
アテネ・フランセ文化センター
喜劇映画研究会

伝統と実績を気にしすぎたためか?思わずチラシに、13年目、13回目と書いてしまった12年目、12回目の『生演奏&パフォーマンス付き上映会』がまたまた強力ゲストを迎え、アテネ・フランセに突風を吹かせる事となった。

当日は朝から粉雪が舞い、スタッフは「夢の森にて2001」での雪中行軍の悪夢を思い出し、機材搬入と集客が心配されるも雪は終日パラつく程度で、今回もまたまた大入り満員の熱いイベントとなった。

当公演の上映作品は「キートンのカメラマン」が当初から決まっていたのだが、本作はサルが活躍する映画という内容である事から申年にちなんで・・・というリクエストもあって、サルが活躍するアニマル活劇「敵もサル者」もプログラムへ加える事とあいなった。ついで「デブと海嘯(つなみ)」、「無理矢理ロッキー破り」と作品が決まるや、全てに弁士パフォーマンス付きでの上演となった。

弁士には『たま』(2003年10月31日に解散)の石川浩司氏が初挑戦!日頃のステージでのド派手なパフォーマンスが持ち味の氏による、活弁をメインとする参戦に、宣伝告知が開始された直後から熱い視線が注がれていた。

本番は、ここ数年に代表の新野敏也が行っていたタキシード・トークも今回は一切排除し、ストイックにプログラムを進行させる事となった。高良久美子女史がセッション・リーダーを務める「敵もサル者」でスタート。動物だけが出演する映画で、画質も悪いフィルムのために、説明を加えない限り理解し難い内容の作品であったが、石川氏一流のフォローと高良女史の絶妙な演出により見事に会場を沸かせる事に成功した。続いて、三木黄太氏がセッション・リーダーを務める「デブと海嘯(つなみ)」では、三木氏独特の超難度楽曲が炸裂!石川氏の超絶アレンジの活弁によって、往年の大人気スターの競演(ロスコー・アーバックル&メーベル・ノーマンド)の現代流解釈が見事に成された。太田惠資氏がセッション・リーダーを務めた「無理矢理ロッキー破り」は、スッとぼけた太田流ヴォイスと美しいヴァイオリンの調べが場内を包み込むや、石川氏の当意即妙な活弁と相俟って、当イベント前半プログラムのクライマックスを飾るに相応しい内容となった。

休憩をはさんでスタートしたBプログラムは、長編「キートンのカメラマン」一本のみ。ハリウッド流の驚くべき芸達者サルとキートンとの競演が見モノであるこの作品。Aプロでの素晴らしさから期待を一身に受ける石川氏であったが、やはり期待以上の仕上がりを披露。また、谷川氏が新たに作曲した二曲も大好評、お得感一杯の内容となった。

終演後に振り返れば、石川氏の熱演は、当に『パフォーマンス付き上映会』を謳うイベントに於いても予想以上の大活躍!レギュラーのミュージシャン軍団の上映中に引き起こすハプニングも涼しい顔で対処し、ガッチリとこの企画を支えてくれた事を誰もが実感していたようだ。終了後のアンケートにも感動した人が多かった事を改めて確認した。

バンド・リーダー谷川氏のコメントは『今回は石川さんのリズムが皆を引っ張ってくれた!ありがとう!』であった。

毎年、様々な方々の協力を得て成長するこのイベント。次回は本当に13年目13回目となる。西洋では不吉な番号ではあるが、それを追い風として、更に深い夢の森へと観客を導くこととなるだろう。(石野たき子)

出演者
 ・谷川賢作とSonorizzano
   〇谷川賢作(ピアノ/キーボード/ピアニカ)
   〇石川浩司(弁士)
   〇太田惠資(ヴァイオリン)
   〇高良久美子(ドラムス/マリンバ/ビブラフォン)
   〇三木黄太(チェロ) 
音響
・ 岡部潔
映写
・ 原田徹
・ 新堀智行
ビデオ送出/記録
・ 武田充弘
スチル撮影
・ 日高仁
チラシ制作
・ 石野たき子(イラスト)
・ 浅野優子(題字)
・ 大谷美香子(デザイン)
制作
・ 新倉満江
車輌
・ 名和久
・ 吉田信一郎
弁士台本原案
・ 藤本ヨシカズ
・ 新野敏也
プログラム/パンフレット解説
・ 新野敏也
協力
・ アートファニチャーギャラリー
・岸勝成
・ TAM office
・渡瀬恵(たま企画室)

上映作品
【Aプログラム】 
アニマル活劇「敵もサル者」1923 日本未公開
ロスコー・アーバックル主演「デブと海嘯/完全版」1916
モンティ・バンクス主演「無理矢理ロッキー破り/復刻版」1927

【Bプログラム】
バスター・キートン主演「キートンのカメラマン/ニュー・プリント復刻版」1928


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