無声映画“喜劇”の世界へようこそ!

喜劇映画研究会 代表 新野敏也


 遠い昔、私も含めて今日お集り頂いた皆さんが生まれるずっと前の時代、映画には音がありませんでした。

 それは今のビデオみたいな画と音を同時に記録・再生する技術が開発されていなかったからで、映画は19世紀末に発明されてから約30年間が視覚だけで表現する無声(サイレント)の芸能となっておりました。

 そんな大昔から存在する唯一のジャンルが喜劇です。ホラーとかポルノとかSF映画も昔からありましたが、喜劇だけは映画発明と同時にスクリーンへ映し出された演出法です。そしてこの喜劇から、今日的な漫画やアクション・ドラマの要素が派生したと言っても過言ではありません。

 喜劇が世界中で一大ブームとなって全映画会社が競って作品を発表していた頃、多くのコメディアンがスクリーンに登場しました。彼らの中でも特別なスーパースターが、今回ご紹介のチャップリン、キートン、ローレル&ハーディとなります。彼らが登場するまでの経緯や映画技術の発達については省略させて頂き、今回のイベントの見どころをチョッピリお話し致します。

 音のない映画、チャップリン達が大活躍していた頃の劇場には、BGMや効果音のために専任のミュージシャンがおりました。また、現代のようにパソコンなんかで情報検索などが簡単にできない時代では、外国の言葉や文化を説明するために弁士という専門職もありました。

 今回はそんな遠い昔の映画館での伴奏と弁士上演を再現するにとどまらず、現代の新しい解釈で古典的傑作を蘇らせたく思います。

 最近の映画とは違う展開が五感でお楽しみ頂けます!!ジックリ、ユッタリ笑って下さい。