日時:2006年4月22日(土)

Aプログラム/14:30開場、15:00開演 
Bプログラム/17:30開場、18:00開演


会場:アテネ・フランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2−11
アテネ・フランセ4階
JR線・営団地下鉄線「御茶ノ水」「水道橋」下車
徒歩8分

料金:各プログラムとも前売り3,000円/
    当日3,500円 
   (全自由席・入れ替え制・整理番号入り)

上映作品
 【Aプログラム】 
  
1.「悪の枢軸」2006年作品・日本
  2.「スマイル・プリーズ」Smile Please 1924年作品 アメリカ 日本未公開 
  3.「船出」The Boat 1921年 アメリカ 
  4.「なかなか冴えてる」Crazy like a fox 1926年作品 アメリカ 日本未公開
 
Bプログラム
  
1.「キートンの船長さん/昭和二年伴奏版」2005年再編集作品
  2.「ワンダリング・ウィリーズ」1926年作品 アメリカ 日本未公開
  3.「二人の水兵」1928年作品 アメリカ Two tars
  4.「雑貨屋」1920年作品 アメリカ 日本未公開

毎年1月に開催していたが、今回は諸事情により思い切って4月に日程変更。
機材・楽器の搬入日と本番当日は運良く晴天。幸先良さそうな気配となる。
出演者の気迫に満ちたリハが開始されると場内は緊張感が走る。このまま本番まで持続できるのだろうかというくらいにハイテンションだが、流石、百戦錬磨の体力と精神力で前進!
毎回の事に頭が下がるのが出演者のこの企画にかける気合いである。映画の時間軸が加わる事によって自己のペースで演奏ができず様々な制約が増えるうえ、伴奏ではない、というのが当企画の前提のため、精神的にプレッシャーの多いこのライブヘ真っ向勝負で挑んでくれるミュージシャンにはひたすら深謝。

Aプログラム
「悪の枢軸」第一部(2006)
自主制作映画の世界から遠のいていた新野が30周年を機に製作したドキュメンタリー作品。徹底的な悪趣味をコンセプトに、出演者もどこからどこまでが本気で冗談なのか不明な作品。はっきり賛否両論が分かれていた。意外な事に当会活動を初見のお客様と文化人からは好評、常連のお客様からは非難が大噴出!たまたま興味本位で「夢の森にて」初見の某・有名テレビCMディレクターは全プログラム中、‘この作品が最も面白かった’、さらに‘個人的には気に入ったけど、未だに理解できない奥深さがあって心の整理がムズカシイ作品’なんてコメントを!?
ハリー・ラングドンの「スマイル・プリーズ」(1924)
石川氏が参加ミュージシャンへ「楽器使用は禁止!」と号令をかけるや、ひたすら音楽家が思いつきの言葉で場を繋げていく試み。このテの展開が好きな人が見たらニヤリとしてしまうが、何ともマニアック。何と言うか、静かに笑いを誘う喜劇となった。日頃、天才的に楽器を操るアーティストたちの別の面が見れて大喜びしたお客様も多かったようだ。映像の展開とは別の解釈が存在する事を実践したライヴ!?
バスター・キートンの「船出」(1922)
今回、初登場のロケット・マツ氏がリーダーを担当。期待に違わぬ独自の旋律を惜しげなく奏でてくれた。映画自体の完成度も高いうえ、マツ氏の素晴らしい旋律と「スマイル・プリーズ」でアフレコ声優(?)を担当させられた音楽家のフラストレーションからか、ガラリと場内の雰囲気が変る名演奏。ともかく感涙。
「悪の枢軸」第二部(2006)
第一部のみの上映のはずが、谷川氏推薦(?)の許、第二部も上映という事態になる。どこからどこまでドキュメンタリーなのか、演技なのかわからない出演者たちに翻弄されたり、研究会の軌跡に感動したり、悪趣味の毒気にあてられたりと色んな感想が・・・。
チャーリー・チェイスの「なかなか冴えてる」(1926)
高良久美子女史がリーダー。キートンの映画以上にロジカルで映像的に完成度が高い当作品、パントマイム系無声映画のテンポ良い独自のリズムに、スゴ腕ミュージシャン軍団とノリノリ弁士は軽やかでクリア、そしてダイナミックな演奏で挑み、客席はタップリ酔いしれていた様子。

Aプロの上映風景
場内が暗いのでこれぐらいが限界・・・
Bプログラム
「キートンの船長さん/昭和二年伴奏版」(1928/2005 当会再編集)
これは昭和初期の初公開時に作られた曲と歌を谷川氏が独自にアレンジ、当会の新野が10分に再編集した「キートン船長/蒸気船」にのせて上演した。今回は石川氏が歌を担当する筈であったが、谷川氏が石川氏を押しのける勢いで歌い出して、多少突き抜けた完成度となったが、まぁ、面白ハプニング?ということで・・・。
マック・セネット製作「ワンダリング・ウィリーズ」(1926)
こちらは元祖カー・アクション?がウリの映画。チェロの三木黄太氏がリーダー。バッハ好きの三木氏が描く幾何学的な美しい旋律に、力技のハチャメチャな演出が妙にマッチ。我が会が敬愛するセネットが生きていたら是非とも感想を聞いてみたい。
ローレル&ハーディの「二人の水兵」(1928)
青木タイセイ氏がリーダー。ローレル&ハーディは感染拡大的しつこさとカオス的に収拾不能な展開がウリ。そこにはやはりタイセイ氏のマルチ・ダイナミックな音は外せないと痛感。
ラリー・シモンの「雑貨屋」(1920)
こちらに使われたメインのフレーズはリハ中も隙を見て太田氏が書き上げた作品。「悪の枢軸」上映中もステージ上でスクリーンから漏れる薄明かりの下、せっせと楽譜を書いていた!?そしてAプロが終了した後にイキナリ譜面を配布しスゴ腕ミュージシャン軍団をも混乱の渦に巻き込んだ、太田氏が心血を注いだ(?)作品。イザという時にはスゴイ太田氏を立証。小技が多くて完成度が若干甘い映像を太田氏の気合いがリードして、「夢の森にて2006」を大団円に導いた。

今回の「夢の森にて」は人によって楽しむポイントがかなり異なり、歴代イベント中では最も賛否両論となった。元来、実験的試みのイベントゆえ、この事を肯定的に捉えるのが当会の立場であろう。

出演者
 谷川賢作とSonorizzano
  
青木タイセイ(トロンボーン/ベース)、石川浩司(弁士/パーカッション)、
太田惠資(ヴァイオリン)、谷川賢作(ピアノ/ピアニカ)、高良久美子(マリンバ/ドラムス)、
三木黄太(チェロ)、ロケット・マツ(ピアノ/アコーディオン/マンドリン)


スタッフ
音響
 ・ 岡部 潔
 ・ 甲田 義彦
映写
 ・ 原田 徹
 ・ 新堀 智行
映写室管理
 ・ 泉 雄一郎
ビデオ記録
 ・ 下地 聡一郎
スチル撮影
 ・ 日高 仁

制作
 ・ 落合 加寿葉
 ・ 久保田 芳未
 ・ 新倉 満江
 ・ 山貫 理恵
受付
 ・ 大谷 美香子
車輌
 ・ 名和 久
弁士台本/パンフレット解説
 ・ 新野 敏也
チラシ制作
 ・ 石野 たき子(イラスト)
 ・ 石野 守一(題字)
協力
 ・ アートファニチャーギャラリー
 ・ 渡辺 英貴
 ・ 岸 勝成
 ・ TAM office
 ・ 松原 洋

リハーサル風景 夢森2006Web告知 当日パンフ(PDFファイル)