Main Menu

 

 

トップページ > 活動史(20世紀) > 喜劇映画研究会 2000年 夢の森にて2000
喜劇映画研究会 2000年

夢の森にて2000~生演奏&パフォーマンス付き上映会

yume00

【日 時】2000年1月22日(土)14時~
【場 所】アテネ・フランセ4階ホール
【主 催】アテネ・フランセ文化センター、
     喜劇映画研究会

 

チェロの三木黄太氏による感想は「谷川、太田、高良トリオの横綱相撲みたいなイベント!!だった」とのこと!?

前回の「夢の森にて99」は、我が手作りイベントが初の大会場へ移転し、戸惑いや計算の甘さがそのまま舞台に反映してしまった内容で、関係者は一様に不満を感じていた。出演者各自の寂寥感と観客席の末端までにいたる満足感の違い。

さて空腹でも見ただけで腹いっぱいになるような御馳走メニューとは? を検討すべく、バンドリーダーの谷川賢作氏と当会は'99年の4月より準備に取りかかる。暗中模索のさなか、当会内部ではマイナスのエネルギーに翻弄される出来事やら災難が続き、疲弊するままで時間が経つかに思われた。

が!! 6月にMINAの単独公演として企画された「カラクリン ほろ酔い上映会」に谷川氏とフジマル・ヒデミ氏が緊急参戦した際、会場となった大磯の『ととや』の雰囲気、オーナーの井村夫妻と友人の方々からの厚遇に、出演者ともども解答を見出した。それは従来の会の活動姿勢であるホームメイドのイベントとの区分=大会場型の演目はエンターテインメントに徹するべし、ということであった。

meeting

以降、ライブハウスのインプロ風ノリを消し去る方向で、7月から本格的なリハーサル(写真参照:単に集まって飲んだくれているだけとのウワサあり)を開始。秋を迎えてからは早朝深夜に練習するもの、独自にスタジオを借りて練習するものも現れる。谷川氏は(当会代表が最も期待していた!?)酔っ払いオヤジの無軌道ワザを一掃してゴージャスな楽曲作りに専念。

その結果迎えた本番のオープニング曲では、MINAの絶唱で感涙にむせぶ女性客も現れた。その後も奇矯な鳥笛のアレンジ、バイオリンとマリンバの対決、チェロとピアノのデュオによる8分音符の組曲など、超難易度のテクニックがスクリーンに挑み、観客は圧倒されつづけた。(アンケート調査による感想より)

進行スタッフには多くの微調整すべき課題が残されているが、演目としてはこれまで最高と評価されている。過去にも映画と奏者の相性が良いとか、突発的な演奏が大ヒットとなったこともあったが、作品のプログラミングと楽曲の計算された均衡、演奏のダイナミックな点では、すべてにおいて今回がベストであろう。ただし「夢の森にて2000」をエンターテインメント路線での成功の第一歩と考えても、当会の活動環境はやはり草の根的ハンドメイドの積み重ねと、支持者の好意に頼るものであって、虚栄と財力は悲しいほどまったくない。モーゼから3000年、キリストから2000年、そしてアテネ・フランセ文化センター設立30周年の第一弾にこのイベントが組まれたことなど、偶然にも最良の運がこの日にめぐってきたのかもしれない。ついでながら、当会代表・新野直筆のチラシ画がなかなか好評。「描くつもりも、そんな時間もない!!」との後ろ向きのセリフを撤回させて「次はもっとスゲェぜ!!」などと言わせてしまうほど、今回のイベントには狂運(!)のめぐりあわせを感じずにはいられなかった。

 

出演者
谷川賢作とSonorizzano
tanikawa ota  

 谷川賢作(ピアノ)    太田惠資(ヴァイオリン)

miki fujimaru

   三木黄太(チェロ)   フジマル・ヒデミ(ギター)

takara              

高良久美子(パーカッション)             

           

mina              

MINA(弁士)             

           
  音響
    okabe

   岡部潔(写真)
甲田義彦

     映写

      矢澤恵美子

 

 

 

 

 

 


上映作品