Main Menu

 

 

トップページ > 宝物殿入口 >宝物一覧&No.16 to No.25
宝物殿 No.16 to No.25



houmotsu3

16. 「バスター・キートン物語」日本版パンフレット

17. 大正期のチラシ(複写)

18. 「ADAMS AMERICAN CHICLE COMPANY」雑誌広告

19. 1920年代のアイデア募集広告(切り抜き)

20. スティーブ・マーティンのPOP

21. 1930年代のタバコのオマケ

22. カール・デイヴィスのCD

23. ピンバッヂ3種

24. チャップリンのフェーブ

25. ローレル&ハーディのフェーブ



16. 「バスター・キートン物語」日本版パンフレット(約18cm×25.5cm)

sennett_contractキートン役をドナルド・オコナーが熱演した伝記映画で、現在では冒険小説の第一人者として知られるシドニー・シェルダンが監督。新世界芸能社(パラマウント)配給による日本公開時の劇場パンフレット、1957年の発行、現在一般的なサイズより小さなB5判で薄い紙質。この作品だけは今後もソフト化されなければリバイバル上映もないと思うので、ある意味'幻の作品'として当会のお宝入り。





17. 大正期のチラシ(複写)(それぞれ約9cm×13.5cm)

mabel_photo映画評論家の重鎮、膨大な情報量を誇る児玉数夫先生より秘蔵のコレクションをあるテレビ番組の企画時にコピーさせて頂いたもの。現物はワラ半紙にガリ版刷りの簡易的なもので、児玉先生自身も大阪の老コレクターより譲り受けたという。当時は松竹を頂点とする洋画配給会社、輸入会社が関西と関東だけでも無数存在し、各社がそれぞれ独自の邦題をつけていた。邦題を商標登録するという概念がないために大ヒット作(人気邦題)は一般名称となって全国共通に使用されていたものの、主演の表記については「デブ君」「デブ」「でぶ公」とするなど、その地方によって一般的な呼称が用いられていたようである。因みに歴史的作品のジョルジュ・メリエス作「月世界旅行」も関東圏では'げっせかいりょこう'、関西圏では'つきせかいりょこう'と呼ばれていた。


18. 「ADAMS AMERICAN CHICLE COMPANY」雑誌広告
(約24.5cm×17.5cm)

lloyd_photo第一次世界大戦を機にアメリカ赤十字が刊行した月刊広報誌「THE RED CROSS MAGAZINE」の全面広告ページ。本品は1919年の6月号より、国民的アイドルのメーベル・ノーマンドを起用したチューイン・ガムの宣伝を当時のファンが大切に保存していたもの。喜劇の帝王マック・セネットの許を離れ、サミュエル・ゴールドウィン(MGMの前身)所属の大スターとなったメーベルが果実の妖精のように描かれている。同誌は1916年から1920年の間に1冊20セントで売られていた雑誌で、この「ADAMS」全面広告は女優シリーズとして、他にガートルード・ホフマン、ルース・ローランド、マリオン・デイヴィスなども起用されていた。ベル・エポック末期の絵画的なレイアウトが確認できる企業広告は、美術史、デザイン史の観点からも貴重な資料であろう。因みに裏ページは家庭用洗剤の愉快な広告で、戦勝国アメリカの豊かな暮らしぶりが伺える。


19. 1920年代のアイデア募集広告(切り抜き)

chapline_photoハリウッドの映画各社が代理店を通じて企画を募集していた事がわかる当時の新聞広告。アメリカのコレクターが保存していたものだが、いつどこの紙面に載っていたかは不明。元の持ち主が自身のアイデアを売り込もうとこの広告を切り抜き、本の間などに挟んだまま忘れ去り、これを最近になって古書店などの第三者が発見したのでは?と経緯を想像するだけでも楽しい。紙質の変色や経年劣化はまったく見られず、まるで本日の朝刊を切り抜いたような状態。


20. スティーブ・マーティンのPOP(約50cm×19cm)

dan_photo1980年代アメリカのテレビ界で大人気のコメディアン、脚本家のスティーブ・マーティンがハリウッドで出世作となった映画「四つ数えろ」の店頭用POP。これは1985年のビデオ発売時にアメリカ本国の店頭宣伝用に作成されたもので、本作の元ネタとなった'1940年代のハンフリー・ボガートやジョージ・ラフトのギャング映画が公開当時に劇場へ設置していた等身大立て看板'を模した(パロディにした)オシャレなアイテム。紙製でやや膨らんだ立体裁断がなされている。





21. 1930年代のタバコのオマケ(それぞれ約3.5cm×6.5cm)

sennett_contract1970年代後半に小学生だった人ならカルビーの「仮面ライダー・カード」と当たりカードで貰える懸賞アルバム、1980年代以降の生まれならトレカといえばピンとくる商品。19世紀末から紙巻きタバコ販売促進のために、アメリカとイギリスを中心に著名画家の絵、女性の肖像画、ヌード写真などが箱の中に同梱されていた。1920年代ではハリウッド人気スターのブロマイドが多く活用され、これは当時から現在までもコレクター人口の多いアイテムとなっている。本品はイギリスのJohn Player & Sons(現在はアメリカ資本の総合商社にあるJPSというブランド)のタバコ"Navy cut"に同梱されていたもの。おそらく1930年代前半のもので、全種類が揃った状態の懸賞アルバム(18.5cm×12.5cm)に貼られている。余談となるが、このタバコは第二次世界大戦中の北アフリカ戦線に於いて、攻勢を続けるロンメル元帥のドイツ軍側ではイギリス軍陣地からの戦利品として最も人気が高かったという。


22. カール・デイヴィスのCD

mabel_photoカール・デイヴィスはアメリカ生まれの作曲者、指揮者で、現在はロンドンを拠点にイギリスの著名管弦楽団を率いて無声映画の伴奏を主軸に精力的な活動を続けている。特にチャップリン自身が1950年代に作曲とアレンジを施した「犬の生活」から「街の灯」に到る作品の完全無比な再現(楽器編成からアレンジまで1コマも余す事なく映画に生伴奏を付ける)では唯一の指揮者としてチャップリンの遺族からも公認されている。本品はその楽曲をCD化したもので、2005年9月に来日して新日本フィルハーモニー交響楽団を率いての公演へ当会代表の新野敏也がプロモーターよりご招待を頂きサインを頂戴したもの。盤面とライナーにサインを書いて下さいましたが、解説文が読めなくなってしまった!因みにチャップリン作品のオリジナル・スコアは現存しないようで、カールは全て自らの耳を頼りに採譜したとの事。


23. ピンバッヂ3種

lloyd_photo無声映画を代表するコメディアンのバスター・キートン、ハロルド・ロイド、ローレル&ハーディのピンバッヂ。キートンはフランス製で肌の部分が地金そのままのために光の加減で黒人にも見えてしまう。ロイドはアメリカ製で現在も流通している。ローレル&ハーディのみ映画誕生百年の際の記念バッヂ(1985年のフランス製)で入手は困難。


24. チャップリンのフェーブ

chapline_photoフェーブとは南フランスを発祥とする、1月6日のエピファニー(キリストの誕生を確認するために東方の三賢人がマリアの許を訪れたとされる日)に食べるケーキ(ガテット・デ・ロワ)の中へ隠す陶器製のミニチュア人形。フェーブ本来の意味は空豆らしく、国によっては人形と豆を入れる場合もあるようで、1ホールに1個から数個忍ばせ、切り分けて食べる際にフェーブが出た人はその年の幸福が約束される(王政時代のフランスでは国王と幸福が分かち合えたとされる)御神籤の大吉みたいなもの。本品は白磁に手彩色が施されたイギリス製。尚、収蔵されている木箱とコルク台座は当会代表の新野敏也が散逸防止の目的で自作したもの。


25. ローレル&ハーディのフェーブ

dan_photoこちらのフェーブは陶製で艶が綺麗なうえ彩色も鮮やか。フェーブは最近の日本でもコレクターが急増しているアイテムなので、おそらくこれは本来の使用目的で作られたのではなく、コレクター向けの置物として製造されたように思われる。アニメ版ローレル&ハーディがモデルで、2004年のライセンスによるアメリカ製品。



Page1 No.1-5   Page2 No.6-15   Page4 No.26-38